BUSINESS FRONTLINE 01
お客様の課題解決に
向けた新たな発想。
ソリューションビジネス
創出を図る新会社設立

中西 啓介 Keisuke Nakanishi

2002年入社

ABOUT PROJECT

ヤギはブランドプロデュースを手掛けるバースデイとともに、
ファッション業界のあらゆる課題にアプローチする新会社『ボールドマン』を設立した。
ヤギの持つ生地や製品の生産背景、ネットワーク、
物流網などのハード面とバースデイの企画力というソフト面を融合した新たな取り組みである。
新会社設立に向けて抜擢された一人、中西にこの取り組みについて語ってもらった。

繊維・ファッション業界の潮流の中で生まれた新会社

もともとバースデイはブランドの再生などファッション関連の案件を多く手掛けており、あるプロジェクトでヤギが生産面のコントロールを担当したことをきっかけに、新会社設立に動き出した。「例えばアパレルのブランディングでは、ブランドコンセプトの設定や、そのコンセプトを体現する店舗の設計、ECサイトの立ち上げなどが必要です。それら全てをボールドマンが企画立案するのですが、その際に、クリエイティブディレクターや空間プロデューサー、グラフィックデザイナーといった各分野のプロフェッショナルを、ボールドマンの人脈によって外から集めてプロジェクトチームを作ります。さらに、ヤギが商品の生産・物流面を一手に引き受けて、ボールドマンのソリューションビジネスを推進していくという試みです」。
ファッションビジネスを新たに展開する、あるいは既にあるものをリブランディングしたいというニーズは常に存在する。環境の変化が激しいファッション業界において、こうした動きは年々増えている。そうした中でボールドマンの狙いは、企業の課題を、その背景から問い直し、具体的な解決策を提案し、実現することだ。「他には真似できない、お客様に一歩踏み込んだ提案をしたかったのです。アパレル企業などのお客様が購買不振に陥った時に、その原因がブランドそのものにあるのか、それとも他の環境要因によるものなのかを解明し、お客様にとって価値の高いソリューションを提供していきたいと考えています」。
これは、従来型のODM/OEMの生産受託というビジネスモデルから、課題解決型のソリューションビジネスへの転換を意味するものといえるだろう。実際に、ヤギの取引先であるアパレルメーカーの案件で、ボールドマンがブランディングを行い、製品の生産に関してはヤギが全て引き受けるという案件も出てきた。「あるスポーツブランドを世界に広げたいというお客様のお手伝いをした際、ヤギとボールドマンそれぞれの強みを活かした新たな商流をつくることができました。この案件に関しても、これまでのヤギにはなかった成功事例となりました」。新会社のスタートは順調のように見えるが、まだまだ課題は多いと中西は言う。

成功事例を確立し、多くの仲間と新たなビジネスの芽を育む

それは当初の目的であった、ヤギの営業とボールドマンの専門スキルの人脈を組み合わせたシナジー効果の創出だ。「ボールドマンの存在をもっと社内に浸透していかなければなりません。例えば、ヤギが展開する製品のブランド力をどう高めていくか? より魅力的にお客様に提案するにはどうすれば良いか? といった課題をヤギの営業が持った時に、私が橋渡し役としてボールドマンと結び付ける。そして私自身も、今後この事業により深く関わって、魅力的な先行事例をヤギの営業に提示していきたいと考えています。営業にとって使える『武器』を、具体的に示していけるように取り組んでいきたいですね」。
中西の想いはすでに形となって表れている。従来のヤギグループにはなかった新たなファッションソリューションビジネスの拠点「BUTSU/YOKU」である。「BUTSU/(ブツ)」はショールーム、「/YOKU(ヨク)」はギャラリーで、最先端の情報発信基地としての役割を担う。「BUTSU/YOKUの設立には、ボールドマンの空間プロデュース力を最大限活用させていただきました。展示会の目的やターゲットをより明確にし、プレゼンテーションの仕方も従来にない方法で、足を運んでいただくお客様の感度を刺激する構成を考えています」。
こうした「見せ方」を工夫していくことで、お客様が魅力に感じるアプローチの方法が確立できるはずだという。「まずはできることから、新たなことに挑戦し続けることで、新しい発想でビジネスを展開していく力を育てたいと思っています。ボールドマンのノウハウを活かしたビジネスで結果を出し、多くの営業の仲間とともに新たなビジネスの芽を育てていきたいですね」。ボールドマンで立ち上げたビジネスを、将来ヤギの柱へ成長させたいと語る中西。新会社設立の目的が果たされるのは、まだ先の将来のことになるのかもしれない。しかし、何事にも真摯に取り組む彼の背中は、ヤギの仲間たちに対して多くのことを語りかけていくだろう。